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地震を知ったのは [分類しにくい、って分類するのも変だけど]

だいぶ前に下書きをしていたが、アップしようと思う。
「復興」の意味が今の僕にはよくわからない。
今日はただ鎮魂を祈った。(合掌)

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東日本大震災を知ったのは、ニカラグアに着いた次の日の朝だった。
「日本で地震!地震!降りてこい!」
下に住む大家さんが、二階のフラットの僕に、テレビを見に来いと叫んでいた。
時差ぼけでまだ自分が自分でない感じのまま、いったい何事かと下に行ってみると、大家のドン・フランと住人のヨーロッパの女性がCNNに食い入っていた。
スペイン語の「緊急」(たぶん)という文字が右下で真っ赤に点滅していて、映像は惨状を伝えていた。言葉もないままにテレビに見入った。
「惨状」と書きながらも、不思議なことに、そのときの映像は全く覚えていない。現実を受け入れたくはなかったのだろうと、今思う。
その後、ニカラグアのネットカフェで、u-tubeにアップされた映像を見ることになった。押し寄せる津波、流される家、横転する漁船。叫び。
石油コンビナートがめらめらと炎をあげて燃えているヘリからの映像を見ていると、不謹慎かもしれないけれども、そのときのことを正直に書けば、ウルトラ怪獣が暴れ回っているスタジオのセットではないかと思った。
それほどに現実離れし、信じがたかったのだろう。
子どもの頃に見たウルトラマンの世界ならよかった。石油コンビナートであろうと都会であろうと、子供でも「そこには本当は人はいない」ということを知っていたから。ウルトラマンと怪獣が思う存分暴れることができた。
CNNが放送していたもの、u-tubeで見たものは違うのだ。そこに人がいるのだ。そこには生身の人々が住んでいる。
それが起こる前の日まで僕がいた日本でのことだ。
大学の友達のあいつはたしか久慈市にいるはずだが、大丈夫だろうか。交々と脳裏をよぎる。
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帰国してから縁があって石巻に時々行っていた。どれほど役に立っているのかわからないが、仮設住宅に住んでいるおばあちゃんの、手をもんだり足をこすったり肩をたたいたりしてきた。今は遠すぎて行けなくなってしまった。








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