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海外ひとり旅の事件簿(2)スリに遭うのはスリリングなどとは言っていられない [旅のこと]

都合4年半か5年くらい海外にはいたが、スリにはわかっているので2回あっている。気がつかないだけで、何度もあっているのかもしれない。(きっとそうだな)
一度目はエチオピアの首都アディスアベバだった。
町外れのいかにもいかがわしそうな宿に何泊かしていた。
朝、街の中心まで行くバスでだった。バスとして走っているワンボックスに乗り込むときのこと。高めのステップがあって入り口が低いので、片足をステップにあげて、上体を前にかがめることになる。そのとき短パンのポケットから少しお金が覗いたのかもしれない。それを後ろから来た男が、僕に続いて乗り込むふりをして抜き取っていったらしい。もちろん僕は気がつかなかったが、席に着いてから隣の中年の男性が
「スリには気をつけた方がいい」
とアドバイスをしてくれて、わかった。彼は現場を見ていたらしい。ご忠告ありがとう。
もう一回は、タンザニアからケニアにバスで出国しようと、大きなバスステーションに行く、混んだローカルバスの中だった。
確かにそのバスは混んでいた。混んではいたが、後で思うと、何人かがやたらと僕の方に寄りかかってきていたと思う。やられたのはどのタイミングかはわからない。
タンザニアを悪くいうつもりはないが、僕の体験したタンザニアは非常に治安が悪い感じがして、いつも緊張していた。それで、国境を越えるバスに乗って今日でお別れと思うと、その日はちょっとほっとしていて、多少浮かれた気分でいたところが確かにあったように思う。
ポケットにはバスステーションに着いてから、バスの発車まで小瓶のビールを1,2本とサンドイッチでも食べようかと思って、そのくらいの小銭を残していたのだったが、それを盗られたわけだ。一食我慢したのか、ドルで払って食事をしたかは覚えていない。少なくとも気分はビールではなかった。
不幸中の幸い、どちらもその日の行動費くらいだったからどうにかなった。
今度そういうところに旅するときは、ポケットの中に強力バネ式のねずみ取りわなみたいなものをいれておきたい気分。お札を取ろうとすると、フックが外れてバシンと罠がかかるというような。

タンザニアついでに、タンザニアのザンジバル島という島に行ったときのこと。
その宿には自由に使っていい共同の冷蔵庫が置いてあった。
かんかん照りの、からから乾燥の中を半日歩いた帰り道、
「宿に帰ったら冷たい水が待っている!ああ、早く冷たい水が飲みたい!!」
と冷やしておいたペットボトルの水を飲むことだけを楽しみにしていた。帰って冷蔵庫を開けてみたら、冷やしておいた僕のペットボトルの水がほとんど全くなくなっていたのだ!!!
食べ物の恨みは・・・、というが、あの状況では水だって同様。なんとも気持ちの持って行きようがなかった。

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