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皇帝ペンギンの社会性 [いろいろ思うこと]

昔むかしのことになってしまうが、TBSラジオの「子ども電話相談室」を聞いていたら、(聞いているおとなというのもどうかと思うが・・・)ちっちゃな女の子が質問したんですね。
「あのね、あのね、ペンギン飼いたいの・・・」って。
答えた先生が言うには、ペンギンは菌に弱いのだそうだ。それで個人で飼うことはハイリスクであるためにお勧めできない、ということであった。(ハイリスクとは言っていなかった。もっとわかりやすい言い方をしていた)
菌に弱いから岬の先の取り残されたような所に住んだり、南極に行ったりしたのだろうか。それとも、そういう所に住んでいるから耐性が落ちたのだろうか。
こんなことを思い出したのは、皇帝ペンギンの事を書こうと思ったからでもあったが、永六輔がこの番組の回答者として出ていたからということもあるかもしれない。(合掌)

それはさておき、
皇帝ペンギンは、南極大陸に住んでいる。それだけでも大変だと思うが、卵を産み育てるために、交尾と産卵期には天敵がほとんどいない内陸まで行って(この行き来がまた大変なわけよ)、集団見合いをして(特定の相手がいたりもする)卵を産む。卵が生まれたら、氷点下なので卵を氷の上に置いておくわけにはいかない。卵はオスの脚の上、スカートのひだのような中で温められる。2ヶ月間。ずっと。体重は4割落ちるのだそうだ。その間メスは餌を食べに行く。(これもまた大変)
卵を温めているときにブリザードが吹き荒れたりもする。その時は、みんな(というのはオスばかり)が身を寄せて堪え忍ぶ。身を寄せるといっても、外側のペンギンはやっぱり寒い。それで、一番外側はなんとなく交替するのだそうだ。そうでないと外側からどんどん死んでいってしまう。
つまり、内側が温かくていいに決まっているが、「みんなが内側を指向する」と、外側から順々に死んでゆくことになるので、みんな死ぬことになる。
少しずつ譲ってみんなが生きるというのはすごいね。


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