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「オランダせんべい」のナゾ      [田舎のこと・母のこと]

ブログで書こうと思いながら手つかずになっていることに「ばっちゃのきびちょ」がある。ばっちゃはばっちゃ。きびちょは急須のこと。田舎の年寄りが急須でお茶を入れるとき独特の仕草をする。それが子ども心にも印象に残っていた。そんなことを書こうと思っていた。
それで、「きびちょ」というのは私の田舎独特なのだろうか、それともある程度の範囲で使われているかが気になって見てみたら、一番には仙台弁の中に出てきた。その次に「山形弁検定」の中に出てきた。検定のこの質問は問題なくわかった。

ついでにと思い開いた次の問題。
「次のうち、方言を商品名にしていないものはどれ?」に「オランダせんべい」も選択肢にあった。私がごく小さい頃から酒田のメーカーの商品でオランダせんべいというのがあるのだが、紙コップの経ほどの円形の薄い塩味のもの。ほとんど同じものがコンビニのプライベートブランドでもでているので、見ればああこれかとわかると思う。
子どもの私には、酒田なのにどうして「オランダ」なのかがナゾだった。縦長のセロファンの包装には風車とずきんをかぶってかごを抱えた女の子の絵が描いてあって・・・。
酒田は江戸時代に廻船の港として栄え、そこの豪商である本間家などは
「本間様にはおよびもせぬが、せめてなりたや殿様に」
などといわれたほどの豪商だった。そんな豪商でもさすがにオランダと交易していたとは思えなかった。
きょうわかった。
オランダはカタカナだからわからなかっただけで、「おらんだ」つまり、
「わたし(たち)の」という意味の方言だった。
用法としては「たなのまんじゅうはおらんだがらくうなよ」などと使う。
50年来のなぞがとけた。
だからどうしたということでもないが。
ほだがらなんじょしたわげでもねえげんとな。


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