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山鹿にて [日々の生活のこと]

北九州市の西隣に芦屋町はあって、その町を二分するように遠賀川が海に流れ込み、その右岸側が山鹿(やまが)という地区になる。山鹿の外れ、海に突き出た崖から遠くを眺めれば、そこは響灘といわれる海だ。どのくらい遠くからやってくるのかは知らないが、たいがいは塩っ気で粘ついた強風が吹いている。大きな白波は、不機嫌にテトラポットにぶつかっては砕け、何もなかったように知らんふりをして帰ってゆく。眼下の海岸に沿った遊歩道は、右手の向こうに見える夏井ヶ浜というわずかばかりの砂浜から、ここからは見えない小さな漁港まで続く。
そんなロケーションに背伸びしたぺらぺらなマンションがあって、そこがとりあえずの住居になった。ベランダにはときどきフナムシが現れ、逃げ場のない平たい面に囲まれたフナムシは、どいつもどこかおどおどしている。
ここからすぐのかみさんの職場の空き地に、上田から持ってきたミントとローズマリーを植えさせてもらった。潮風が強いからどうかな、といわれたが、暑すぎるところや寒すぎるところを耐えてきた。ゆっくりと根付いてゆくだろう。

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