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がんがらおじい [いろいろ思うこと]

僕の住んでいる集落に「がんがらおじい」と僕があだ名したじいさんがいる。がんがらとはこちらの言葉でカンカラ。アルミ缶を拾い集めて、国吉商店という大きなくず鉄や廃材を扱っているところに持って行っていくらかにする。引き取り価格はキロ100円かと思う。
このおじいは、昼といわず深夜といわず集落にあがってくる坂道をリヤカーをおしてゆく。今日も車で坂を下りてゆくときに、がんがらを山にしてリヤカーを押して登ってきた。すれ違うときに見ると、がんがらおじいは缶コーヒーを左手に持ってなんだか楽しそうな風情。一仕事してきた充実感といってもいいような感じが、短く白い無精ひげのなかに見える。。
仕事に貴賤はない、というのは昔から知られる言葉。がんがらおじいの仕事が貴なのか賤なのかしらないしどちらでもないかもしれない。けれども、がんがらおじいの仕事っぷりはいい。自分の仕事をちゃんとしているように見える。仕事に貴賤はないかもしれないが、仕事の仕方にはたしかに貴賤はある。がんがらおじいの仕事の仕方は貴いと思う。
仕事のあとの缶コーヒーはさぞ美味しいことだろうと思う。
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