SSブログ

授かりもの、預かりもの [いろいろ思うこと]

数日前になるがラジオの深夜放送に山本一力さんがでていた。
「命」「絆」というのがテーマのようで、山本さんは
「命は神様からの授かり物で、・・・」というようなことを語っていらした。
授かりものであることの理由やら、「命は命をつなぐもの」というようなことを
語っていらした。話題のテーマに絆ということもあったから、そのような話にも
なったのだろうと思うが。

何のラジオ番組で聞いたのか、秋元康さんが言っていたのだけれど、・・・・・・
「結婚するにあたって、先方の両親に『お嬢さんをいただきたい』ということを言いに行ったんです。
そしたらお父さんは
『子どもというのは、神様から預からせてもらって、育てさせてもらったもの。
これからは君に預かってもらうね』といったんですね。・・・・・・・」
と。そのようなことを。

「授かりもの」「預かりもの」。
「授かりもの」というとき、命は(たとえば神様から)授かった、頂戴した(自分自身の)もの、ということになると思う。
「預かりもの」というとき、命は自分自身のものではなく、(たとえば神様から)貸してもらっている、ということに。

自分の心臓は僕が動かしているのだろうか。フッと止まってしまうとき、それは自分自身が止めるのだろうか。僕にはよくわからない。でも僕には、自分自身の命は自分のものではないのではないか、と思える。僕には僕が心臓を動かしている感じ、実感はないし、貸し主(たとえば神様)は気まぐれで、何の予告もなくフッと「返せ」と言われるように思えてしまう。
「命は命を繋ぐもの」というのはそれはそうだと思う。だからといって命を繋がない命は意味がないのだろうか。命を繋ぎ続けられなかったネアンデルタール人をどのように意味づけたらいいのだろうか。絶滅した恐竜たちは価値がなかったと言うのだろうか。命を繋いでもいいし、繋がなくてもいいと思う。その時代そこに生きていたネアンデルタール人の一人ひとりに生きている喜びや悲しみがあったと僕は思う。
喜びや悲しみを感じたり、愛したりしながら命はそれでいいのだと僕は思う。
命、貸してもらっているものは、大切に使わないといけない。
魂、これは借り物ではないと思う。大切に育てなければと思う。

コメント(2) 

コメント 2

あり

つい先日、私の祖母が99歳で亡くなったのですが、
まさにあの世へ帰っていくかのような最後でした。
須藤さん流に言うと命をまっとうして「お返しした」って所でしょうか。

繋ぐものは目に見える命だけじゃないと思います。
知識、心、、技術など。
伝承していくものや次世代に伝えていくもの。
それこそ人が人たりうる「命」じゃないでしょうか。
by あり (2010-05-08 23:22) 

sutou

お祖母さま、大往生でございましたね。こころよりご冥福をお祈りいたします。(合掌)

そうですね、繋ぐもの、いろいろありますね。
命や心や、そういったものを考えるとつきませんね。

ブログを始めて、一番最初のコメントです!!ありがとうございます。コメントないまま百年過ぎるのかなと思っていたところでした。
by sutou (2010-05-09 08:10) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

Facebook コメント

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。