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なまはんか心理学(1)「なんだおかまかよ論」 [カウンセリング・心理のこと]

はじめにお断りしなければなりませんが、カウンセリング・心理学をしばらく学んではきましたが生半可な知識しかありません。でもそれなりに勉強した甲斐があってカウンセラーではあります。※まだまだ道は遠く、東海道五十三次でいえば、日本橋を出て高輪のあたりでしょうか。ちなみに、なまはんかとつけましたが、とんちんかんで生半可です。ではありますが、いいかげんにやってきたのではなく、仕事の合間に自分なりに放送大学のテープを聴きに行ったり、ご紹介いただいた先生の勉強会に参加したりと、素人なりにそれなりにがんばってやってきたつもりではあります。
ここには学派やその他にあまりとらわれないで、思うことを書きたいと思ってます。
間違いや勘違い、それこそとんちんかんなことなども出てくるかも知れません。勉強不足故の失礼も出てくるかも知れませんが、諸先輩・先生方にはご鞭撻、ご指導をいただけましたら幸甚でございます。



さて、早速その生半可さがばれてしまうわけですが、・・・
論理情動行動療法は、今の日本では人気のある療法のひとつで、ざくっと言うと「物事のとらえ方が変わると、気持ちが変わる。物事のとらえ方は時には不合理なこともあるから※、その不合理なところをちょっと見直してみると気持ちが変わりますよ」というもの。
感情(情動)は、それが「こころシステム」の中で独立しているのではなく、先に感情が発現するのではなく、実は認知(物事のとらえ方)によっているというもので、わかりやすい(と思うのですが)例を挙げましょうね、このたとえはオリジナルです・・・・

同性の友達Aとお昼を食べにゆこうとお店を探しながら歩いていた。
すると向こうの方からとっても素敵な女性が(あなたが女性なら男性が)やってきた。
(あなたの好みの素敵な異性の姿を上から下まで思い描いてくださいね。そうです、そうです、いいですね、いい感じに描けましたね・・・)
Aも気になるらしいようすで、私に言うには
「ごめん、ちょっと彼女(彼)に話しかけるからご飯は今度にしよう」
と。私も気になるから、先を越されたというか抜け駆けされたようでおもしろくない。それで、ちょと思いつきでこんなふうに言う
「ああ、わかったよ。でも大きな声じゃ言えないけど、あれ、この辺で有名なおかまだよ」
と。それを聞いたAは舌打ちしていう
「なんだ、おかまかよ」
それで、Aの燃え上がり始めた気持ちは一瞬にして冷めてしまう・・・。

というもの。ちなみにこれを『なんだおかまかよ論』と名付けています。本当は「論」といえるものではないのですが。
沖縄に住んでいたときに、琉球大学の論理情動行動療法の先生に話したら「これいいね。大学生にはぴったりだね。今度使わせてもらっていいかな」といわれたので、相変わらずの手前味噌ながらナイスなたとえなのだと思います、きっと。
目の前の「素敵な女性(男性)」という事実は変わらないのに、それを「女性」ととらえるのと「おかま」ととらえるのとでは感情(情動)が変わる。(もちろん、それでかえって気持ちが燃え上がる人もいるでしょうが、いずれにしても)







※2006年、日本カウンセリング学会認定カウンセラー取得。
※たとえば、「誰からも好かれなければならない」というのは、日本人が持ちがちな観念。アメリカ人のほとんどははじめからそんなことは思わないらしい。
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