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良寛のことば [いろいろ思うこと]

良寛が言葉の使い方、話し方について戒めている言葉を見つけた。
「ことばのおおき」という題になっていた。

人のもの言い切らぬうちにもの言う
人のことをよくも聞き分けずに答えする
もの知り顔の話
我がことを強いて人にいい聞かさんとする
親切げにもの言う、恨みのもと也
確かにも知らぬことを人に教ふる
すべて言葉は愛(お)しみ愛しみ言ふべし

「愛しみ愛しみ」などという表現は、ちょっと好きだな。
今住んでいる沖縄にある、言葉の使い方を戒めたことばには
「くとぅばやじんちけー」
というのがある。
言葉(くとぅば)は、お金(じん)を使うようによく考えて大切に使いなさい、という意味。
ここではあまり関係ないが、「じん」は「銭」が転訛したものと言われている。
(zeni→...→jin、それっぽいですね)
良寛の言葉に戻る。勝手に漢字に直してしまったが、実際に書いてあったものは、こんな感じ・・・。

ひとのものいいきらぬうちにものいう
ひとのことをよくもききわけずにこたえする
ものしりがほのはなし
わがことをしひて人にいひきかさんとする
しんせつげに物いふうらみのもと也
たしかにもしらぬことを人にをしふる
すべてことばはをしみをしみいふべし



良寛自身の体験からこのような言葉が出てきたのか、それとも、人を見ていてこのような言葉が出てきたのか知らないが、良寛自身の戒めとして感じられてしまう。良寛とて生まれ落ちたときから悟っていたわけではないだろう。失敗もありながら、しかし、一つひとつに意識を持って話し、聞き、・・・。そして、良寛となっていったのだろう。
良寛にしても、自分自身が気がつかないことは直せない。


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